保護者が仕事などで子どもの面倒を見られない場合、頼りになるのが学童保育の存在です。
昔から小学校などにも併設されてきた学童保育ですが、最近では民間の施設も増え、単に子どもを預かってもらうだけでなく、塾や英会話教室の機能を備えたものまで、種類も多様になってきています。
今回はそんな学童保育の選び方を、いくつかのポイントに注目してご紹介していきます。
民間学童の特徴
学童保育には公立と私立のものがありますが、一般に民間学童は以下の2つが充実していることが特徴です。
保護者のライフスタイルに合った使い方が可能
1つ目は預かり時間や期間の柔軟性です。公立に比べて、民間学童には朝は早くから、夜は遅くまで受け持ってくれるところも多く、保護者の仕事の都合が不規則な場合にも対応してもらうことができます。
また、施設によっては送り迎えのサービスを提供しているところもあり、スケジュールやサービスは理想的だけど、毎日の送り迎えの便が悪いという場合でも、送迎サービスを利用できることがあります。
学習カリキュラムなどが充実したものも
最近では単に子どもを預かってもらうだけでなく、学習塾や英会話教室、その他習い事のカリキュラムが充実した民間学童も増えてきています。
子どもに習い事をさせたいけど、日中の面倒を見てもらうのに精一杯で、そのまま習い事に連れて行くのは難しいと考えている場合、こういった習い事の機能が併設されている民間学童を利用すれば、利便性の面では間違いなく優れていると言えるでしょう。
民間学童を選ぶ際の基準
次に、民間学童を選ぶ際にチェックしておきたいポイントについて確認していきます。
スタッフの数と質
1つ目はスタッフについてです。
受け入れている子どもの数に対して十分な割合のスタッフが確保されているかどうかは非常に重要で、しっかりと大人の目が子どもたちに行き届いていなければ学習面での質の確保はもちろん、安全面においても不安が残ります。
また数だけでなく、スタッフの能力面も見ておく必要があります。きちんと子どもたちから信頼を集められているかや、保護者がいない環境でメンタルケアができているかなどは、しっかりと確認しておかなければなりません。
カリキュラムの質
学習塾などが併設されている場合、そのカリキュラムが適切なものかどうかもチェックしておきましょう。
単純なコストパフォーマンスや利便性だけで選んでしまうと、子どもにあった指導が行われていなかったり、その内容に反して異常に高額な利用料金が発生していることもあります。
自分や子どもが考えているような教育が備えられていることを確認しましょう。
民間学童の選び方
民間学童を選ぶ上でのポイントをある程度理解した上で、次は家庭にあった民間学童の選び方も見ておきましょう。
目的を明確にする
民間学童を選ぶ上で考えておきたいのが、なぜその施設を必要としているかです。日中の間だけ子どもを見ておいて欲しいのか、生活面の面倒を見てもらいながら適切な教育も与えたいのか、あるいは家庭では与えられないような、新しい環境を子どもに提供したいのか、などです。
民間学童に丸投げをするのではなく、保護者もある程度の自主性を持って施設を選ぼうとする意欲を持つことが大切です。
実際に見学してみる
スタッフの話や口コミだけで判断するのではなく、できれば時間を作ってでも施設の見学に足を運びましょう。
子どもが過ごすことになるのは、保護者が忙しくしている日中などです。可能ならその時間帯の見学に行き、普段の雰囲気などを確認しておくことが大切です。
説明会や口コミだけでは生の感覚を掴むことは難しいため、民間学童選びにおいては重要なポイントになります。
子どもの意見にも耳を傾ける
保護者の目線だけでなく、実際に通うことになる子どもの話も聞いておくのが良いでしょう。
スタッフの雰囲気や、周りの子どもたちの様子、カリキュラムの内容や困ったことはなかったかなど、実際に体験してもらうことで見えてくることも多いものです。
もちろん慣れない環境に身を置くことはストレスを伴うものなので、多少の文句は出てくるかもしれませんが、どこが良かったのかなどポジティブな意見を参考にすると、求めていたサービスを受けられるかどうかが見えてきます。
おわりに
民間学童は都内だけでも非常に多くの施設があり、提供しているサービスも十人十色です。可能であればいくつかの民間学童を見学しつつ、子どもにとって最適なものを選ぶことに時間を割くようにしましょう。