こんにちは。放課後インターナショナルスクールFlyNexiaのTeacher Enenです。小学生の英検合格率が毎年80%超という実績をもとに、今日は「英検を活かした中学受験の裏ルート」について、ママたちに寄り添って分かりやすくお伝えします。
まず安心してほしいこと — 英検は“武器”になります
最近の私立中学校の入試制度では、英検のスコアを優遇する学校が増えています。2025年時点で首都圏約300校中、141校が英語入試や英検優遇を導入しており、級に応じた「加点」「試験免除」「得点保証」などの制度が整備されています。
たとえば:
- 英検3級で20点以上の加点がある学校
- 準2級以上で英語1科目で受験可能になる学校
- 準2級以上で英語を100点換算する学校
つまり、英語が得意なお子さんは偏差値だけに縛られない別ルートを使って合格を狙えるのです。国語や社会が不得意でも、英検で「穴」を埋めてあげることができます。
英検ルートが向くお子さん・向かないお子さん
英検ルートは万能ではありませんが、次のようなお子さんに特に有効です。
- 英語が好き/得意で、読み書き・発信が得意な子
- 偏差値は中位(例:50前後)で伸び悩むが、短期間で結果を出したい子
- 4科目に疲れてしまう家庭で、英語を中心に戦略的に受験したい場合
実例:昨年、6年生の秋に中学受験を決めたお子さんが、英検を武器に数ヶ月で合格を勝ち取ったケースがあります。急な決断でも、英検が「最短ルート」を作ってくれることがあるのです。
性格タイプ別:FlyNexiaがおすすめする学校(共学校・男子校中心)
ここからは、実際に性格別におすすめ校をご紹介します。お子さんの「得意なこと」「性格」「学習スタイル」を基準に選んでみてください。
タイプ①:探究心が強く、プレゼン力に優れたお子さん
▶ 三田国際学園
偏差値60台、IB教育を導入。英検2級以上で「Global Innovation Class」への出願が可能。英語エッセイや面接重視なので、表現力・論理力に自信がある子に。
▶ 広尾学園小石川
ICTと探究学習が中心。準2級〜2級が望ましく、英語面接・英作文で選考。理系志向かつ国際感覚を養いたいお子さんに合います。
タイプ②:起業家マインド・個性を表現したいお子さん
▶ 郁文館中学校
「夢教育」を掲げ、起業・キャリア教育が充実。英検3級以上で英語+プレゼン+面接の入試が可能。アイデアを形にする教育が魅力。
▶ 桜丘中学校
音楽・美術など表現活動を評価。英検4級〜2級で得点保証があり、作品やパフォーマンスで自己表現が可能です。
タイプ③:おだやかに、着実に学力を積み重ねたいお子さん
▶ 駒込中学校
落ち着いた学習環境。英検3級で加点、準2級以上で英語免除(100点換算)などの制度あり。進学実績も安定。
▶ 城西大学附属城西中学校
中堅進学校。英検4級〜2級の加点制度が整っており、課外活動も充実。
▶ 武蔵野大学中学校
緑豊かな環境。準2級で90%・3級で70%の得点保証制度があるケースも(学校によって条件が異なります)。
▶ 東京立正中学校
準2級以上で英語100点換算。先生のサポートが手厚く、小規模で丁寧な教育が受けられます。
タイプ④:自分のペースで静かに力を伸ばしたいお子さん
▶ 聖学院中学校
探究学習やプレゼン教育にも力を入れており、準2級以上で英語筆記免除の制度があります。控えめなお子さんでも安心して力を発揮できる校風です。
具体的にどう準備する?ママにできるサポート
英検ルートは対策の進め方で効率が大きく変わります。忙しいママに向けて、無理せずできるステップをまとめました。
- まずは英検の級の把握
現在のお子さんの級を確認しましょう。目標はFlyNexiaでは無理のない範囲で英検準2級〜2級を目指すことをおすすめしています。 - 受験校の制度を早めに調べる
学校によって「加点」「得点保証」「試験免除」の基準が違います。希望校の過去要項や募集要項をチェックして、英検がどう扱われるかを把握しましょう。 - 英語「伝える力」を育てる
英検はもちろん大切ですが、英語面接やプレゼン、英作文で評価される力(発信力・論理的思考)も必要です。家庭では短いスピーチを週1でしてみるなど、日常的に「話す・書く」を取り入れてください。 - 柔軟な受験プランを作る
4科目がベースの学校と英検優遇を組み合わせて、合格可能性を高めるプランを立てます。場合によっては「英検での得点保証で合格」を最優先にする選択も有効です。
ワンポイント:学校によっては「面接で英語を使わせる」タイプと「英語筆記を免除して他科目に強みを持たせる」タイプがあります。お子さんの性格に合わせてどちらの制度を活かすかを決めましょう。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 英検だけで受かりますか?
A. 学校や募集要項によります。英検で「英語免除」や「得点保証」を得られる学校なら十分可能性があります。ただし面接や小論・プレゼンが求められる場合もあるので、英語での表現力は合わせて鍛える必要があります。
Q. 何年生から準備すべきですか?
A. 早めの準備がベターですが、小学4〜5年生から英検対策を本格化させ、小6の秋に受験を決めたケースでも間に合うことがあります(個人差あり)。
Q. 家でどんな練習が効果的ですか?
A. 毎日の英語に触れる時間(読み聞かせ・英語日記・スピーチ練習)と、過去問や模試での「実戦練習」が効果的です。FlyNexiaでは英検特化クラスに加え、プレゼンやSTEAMを組み合わせて総合力を伸ばしています。
FlyNexiaのサポート内容(参考)
当スクールでは次のような形で英検ルートの受験を支援しています:
- 英検合格に特化した対策クラス(読む・書く・話すのバランス)
- 面接&プレゼン練習(英語・日本語どちらにも対応)
- 受験校ごとの募集要項チェックと個別プランニング
- 短期集中で英検級を上げるブートキャンプ(必要に応じて)
目標は「無理なく」「確実に」英検2級取得(小学生のうちに)を目指すこと。4科目に疲弊させない、新しい受験のかたちを一緒に作りましょう。
最後に — ママへ、心からのメッセージ
受験はママにとっても大きなプレッシャーです。完璧を求めすぎず、お子さんの個性や得意を活かす戦略を一緒に考えましょう。英検は「やり直しがきく武器」です。時間がないと感じても、戦略次第で確実に合格に近づけます。
「がんばりすぎない、でも満足できる中学受験」を一緒に見つけていきましょう。