小・中学生のうちに、学校以外の場所で技能や学校の勉強に役立つ力を手に入れて欲しいということで、小さいうちから習い事を始める子どもは多いものです。
人気の習い事はたいていの場合集中するものですが、最近そんな習い事ランキングに変動が生まれつつあります。
今回はそんな習い事ランキングの動向の変化と、その理由について見ていきましょう。
人気の習い事ランキング
まず、現在人気の習い事ランキングについて見ていきましょう。
人気の習い事は定番が多い
2018年の「どんな習い事をさせているか」という調査を見てみると、目立つのは学習塾に英会話、音楽やスポーツといった、ポピュラーな習い事が目立ちます。
どちらかというと、文化的な教養を習い事で養う傾向が強いとも言えるでしょう。
新たにプログラミングがランクイン
次に、同じサイトに掲載されている、同年に保護者の間で話題になった習い事のランキングを見て見ます。
こちらを参考にしてみると、学習塾やスポーツなどの人気は継続していますが、それらを凌駕して大きな票を集めたのが、英会話とプログラミングです。
実際に習わせているアクティビティとしてはプログラミングは数は少なかったものの、今後プログラミング教室などに通う子どもたちが増えていくことは、このランキングから容易に想像がつきます。
なぜプログラミングが人気なのか
それでは、なぜプログラミングが突如として注目されるようになったのか、その理由を見ていきましょう。
プログラミングが必修科目に
一つに、プログラミングが2020年度より小学校教育において必修科することが理由としてあげられるでしょう。
テレビなどのニュースなどでも話題になっている通り、今日本では教育改革が大きく進もうとしている段階にあります。
プログラミングは新しい教育カリキュラムとして非常に重視されており、入試などに導入している学校もあるほどで、必然的に遅かれ早かれ学ばなければいけないようになりつつあるのです。
子どもの憧れの職業に大きく関連
また、上の記事によると、プログラミングは子どもたちの憧れの職業にも大いに役立つとされており、子どもの中でも学習モチベーションは非常に高まっていると考えられています。
将来なりたい職業ランキングに今の中学生が掲げているのは、女子中学生の場合そこまで特徴的な変化はありませんが、男子はこれまで人気だったプロスポーツ選手を抜き、ITエンジニアやプログラマーゲームクリエイターなど、テック関連の職業が目立つようになりました。
参照 https://www.sonylife.co.jp/company/news/29/nr_170425.html#sec6
学校教育による必修化により、プログラミングの重要性は高まっているだけでなく、子どもたちの間でもプログラミング学習へのモチベーションが非常に高まっているということで、機会があれば是非ともチャレンジして欲しい習い事になっていると言えるでしょう。
プログラミング学習によって得られるメリット
プログラミングは単なるスキルや受験科目として重要なだけでなく、将来的なスキルや学習能力にも大きな影響を及ぼすことが期待されています。
ロジカルシンキングを育むことができる
例えばロジカルシンキングの力を養う効果です。プログラミングのプロセスは、終始論理的な思考を必要とし、小さなミスも許さない緻密さが必要とされます。
小さいうちからプログラミングに馴染んでおくことで、論理的な思考力をしっかりと養っていくことができるでしょう。
英語とプログラミングの組み合わせでグローバル人材に
プログラミングについで保護者の間で話題になっていたのが、英会話です。現在、エンジニア不足は日本の深刻な問題として課題に挙げられていますが、エンジニアが足りていないのは世界の市場を見ても同じことです。
多くの技術者たちが世界を行ったり来たりしている時代ですが、そんな時に役立つのが英語力です。プログラミングができるけど英語はできないということで、条件の良い海外企業からのオファーを得られるチャンスを失ってしまうこともあるものです。
英会話に通いつつ、プログラミング教室にも顔を出すことができれば、彼らにとっては非常に大きな経験となることでしょう。
おわりに
プログラミング教室と英会話はずば抜けて注目度の高い習い事の二大巨頭になっていますが、どちらも別々に通わせるのは都合がつかないという家庭の事情もあるかと思います。
そんな時は、英会話とプログラミング教室を併用している学習塾の利用も有効です。時間短縮にもなり、環境に大きな変化がないため、子供達にとってもストレスフリーで授業に参加してもらうことができるでしょ