今回は、
早稲田高校、早稲田大学で実際に行われているIBプログラムDP、言語Bという教科での英語授業を、探求型英語教育研究会にて模擬体験してきたので見ていきましょう。
※DP=16歳から19歳までを対象としており、合格すると世界各国で認められて いる大学入学資格を得られる最終試験があるプログラム
IB(国際バカロレア)よく分からない方は、こちらを先に読んでください。
今回のテーマはグローバル問題
はじめに3人から4人のグループに分かれました。
グループディスカッション形式です。
What differences can be found?
この二つの画像を見て何が違うのか?
何が違うのか、、、、、議論が始まりました。
「国境がない」
「平面的と立体的」
「そもそも色が違う」などなど
様々な意見と議論が起こります。
講師は次々にその議論をグループごとに発表させます。
全ての発言が認められながら進んで行き、なぜそう思うかを聞かれます。
ここがポイントなんですが、誰もが発言しやすい雰囲気でした。
次に
グローバル問題について深く考えます。
What is global issue ?
国際問題を10個列挙してください。
「環境問題」「貧困問題」「教育問題」「人権問題」「紛争問題」
などなど様々でてきます。
Why do we need to learn about Global issues.
What for?
なぜ国際問題を学ぶ必要があるか?なんのために?
このように本当に深く考えさせられます。
最後にフェアドレードについても考えます。
FairTrade
What do you see when you look at the Fair-trade logo?
何に見えるか?
「鳥に見える」
「人が手を挙げているように見える」
ちなみに私は左が葉っぱで右は青い石に見えました。
様々な意見が出たところで、先生はこう言いました。
Does everyone have the same answer?
Why might you see something different?
みんな答えは同じですか?
なぜ違う答えになるの?と
ここで私は「なるほど」と思うと同時に非常に面白いと感じました。
IBには上位概念というテーマが設定されています。
その中に「自分自身について」’who we are’ があります。
自分自身と、自分自身を取り巻く全ての人々について学びます。家族、友人やもちろん、コミュニティや世界の人々の信念や価値観、権利と責任、相互の人間関係を通じ、人としての生きる事の意味を探求します。
人と意見や価値観が異なるのは当然のこと。
それを深く考えることで自然と多文化社会で生きる力が身につくのではないかと思いました。
私が学校教育で受けた英語の授業とは全くイメージが大きく異なりました。
一般的に日本における英語の授業は文法中心。
先生から生徒への一方通行。
正直に言うと楽しいと思った事は一度もありませんでした。ただただテストの為に勉強していたので。
日本人が英語を話せない理由の1つはここにあるでしょう。
私がこの講義で感じた事は3つでした。
1.もっと世界について知りたい
2.他の人と自分の考えが違うことにWHYなぜだろう、他の人の意見も聞いてみたい。他人に対する興味と関心
3.自分が考えた事、伝えたい事を上手く英語で表現したい
まさにIBが目指している理念や学習者像はこのように感じ、より深く学びたいと考えるのでしょう。
ここで、少しでもIBの授業がどのようなものか垣間見ることができたのではないでしょうか。
私たちFlyNexia Global Academy ではIBの理念や学習者像に非常に共感しています。
※国際バカロレアの理念
「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。 IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。」
また、ただ英語が話せるのではなく、英語を使ってどのように思考し、表現し、分かち合うか、
そして子供達が「もっと知りたい」「もっと学びたい」と思える授業を提供していきます。
追記、、、
こんな教育を子供の頃に受けたかったー。。。