世界中の子供たちが対決!ロボットコンテスト「MakeX」の魅力

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プログラミングやロボティクスが盛んになっているのは、何も日本だけではありません。

海外では日本よりも一足早く子供向けのエンジニアリング教育が盛んに行われており、さらなる学習意欲の向上や、新しい学びのきっかけとなるよう、ロボットコンテストも頻繁に行われています。 中には国際的な大会となる競技もありますが、「MakeX」は日本でも開催されている、子ども向けの世界大会です。

MakeXとは?

MakeXは、アジアやヨーロッパを中心に、30カ国で開催されている世界最大級のロボットコンテストです。

子ども向けのロボットコンテスト

MakeXの特徴として、まずこのコンテストは子どもを対象にして行われるという点です。参加者は小学生に限定され、2人のチームで競技を行います。

また、チームにはそれぞれメンターが最低一人は同行する必要があり、20歳以上の大人が付き添うことになります。各チームごとにチーム名やロゴ、スローガンを用意し、大会へと参加するというのが基本的な流れです。 また、大会に当たって、日本国内では説明会、および体験会も随時開催されています。いきなり本番に臨むのではなく、どういった空気の中で競技をするのか、そもそもどんな競技内容なのかなどを頭に入れつつ、実際に試走させてみることもできます。

各国で予選、そして世界大会へ

MakeXは世界大会ですが、まずは各国の地域ごとで予選が行われます。日本では東京、福岡、沖縄で予選が行われており、開催地域は順次追加されていく予定です。

https://youtu.be/TDX62k0FsMw

この予選を制し、日本代表決定戦に優勝すれば、晴れて世界大会への参加資格が認められます。自らの創造力と、チームプレーの精神、そして問題解決能力を育んでいくことが、この競技で勝ち残る何よりのカギとなります。

MakeXの競技内容

続いては、MakeXの競技内容を見ていきましょう。

競技は参加者のプログラミング技術に応じていくつかの部門が用意されますが、日本で開催されるのは「スターター部門」と呼ばれる初心者向けの部門です。

競技ごとに設定されるミッション

一般的なのは、ロボットを自走させて課題をクリアできるかどうかや、そのスピードなどを競うオートマティックステージ、そして競技参加者が自ら操作して課題をこなすマニュアルステージの二つからなる競技です。
各ステージでは、大会の2週間前後前に告知される幾つかのミッションが用意され、チーム対抗でそのスキルを競います。
中には2チーム共同でクリアを競うものもあり、参加者の柔軟な対応が問われます。

年度で異なるテーマ

基本的な競技内容は年度ごとで大きく異なることはありませんが、テーマは微妙に異なります。

例えば2019年の東京大会のテーマは「City Guardian」です。
これは環境問題や都市部での公害など、私たちの生活に密着した諸問題解決の糸口を探るということが念頭に置かれていました。

現実から離れたところでロボットに打ち込むのではなく、実際に存在する重要なテーマとの結びつきを理解することで、STEAM教育の本来の趣旨に沿いながらスキルを競い合うことができます。

Make Xの参加で得られるもの

Make Xへ真剣に取り組むことで、参加者が得られるものは様々です。
一人一人で異なる経験をすることになりますが、大まかには以下の二つが重要なものになるでしょう。

参加者との新鮮な出会い

まずは他の教室や地域の参加者との出会いです。

Make Xはコンペティションなので、自ずと他の参加者との距離も縮まり、時には自分よりもはるかに優れた技術を持つ参加者と対峙することになるかもしれません。

しかしそれでも、「自分よりもまだまだ優れた人がいる」と実感できるきっかけを得られれば、それは大きな励みとなるでしょう。

目標に向かって物事に取り組むきっかけ

本来、ロボットやプログラミングの技術は誰かと競うために学ぶわけではないのですが、やはりこのような競技の経験はスキルを大きく成長させる貴重な経験になります。

大会優勝は誰にでもわかりやすく、魅力的な目標になるため、意欲的な学習に火をつけることもできます。

おわりに

MakeXは日本でも少しづつ話題となっている国際大会で、参加者も増加傾向にあります。

当スクールでも今年MakeXに参加し、初出場ながらも銅メダル受賞、プログラミング講師もベストメンター賞を受けることができました。

積極的にこのような大会に参加することは、自分の技術を確認するという意味でも大事ですが、何より実践的な場で自作のロボットを動かしてみることができるというのは、参加者にとって変えがたい経験となるはずです。

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