21世紀は、グローバルな視点に立ち、進化し続けるテクノロジーを活用して新たな価値観を創出できる人材を必要としています。
未来で活躍する子どもを育てるメソッドのひとつが、STEAM教育。欧米の方ではすでにさまざまな取り組みが進んでおり、日本のカリキュラムは遅れているといわれてきました。最近ではオンラインでも学べるSTEAM教育プログラムがじわじわ注目を集めています。
多角的に組み合わせられるSTEAM教育
STEAM教育は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の5要素を複合的に盛り込む教育方法です。
数学の授業、美術の授業といったように科目ごとに分けるのではなく、それぞれの要素を組み合わせたり関連づけたりして学んでいきます。
例えばプログラミングの場合、仕様書を読んだり実際にプログラムを組んだりするために必要な英語、あるいは数学を組み合わせて学ぶとより効果が高まります。
さらに勉強が進めば、アプリやゲームを構築するためにリベラルアーツについて理解を深めることも重要になるでしょう。
未来で活躍できる人材になるために必要不可欠なSTEAM教育
現代のデジタル技術の発展は目覚ましいものがあり、今の子どもたちが仕事に就く頃には、人間の仕事の大半がAIに置き換わっているという予想もあります。少しの間に、仕事のあり方自体も大きく変容するといわれています。
実際、コロナウイルスの影響によって、これまであまり進まなかったテレワーク化が一気に浸透しました。学校説明会や就職活動がオンラインで実施されるケースも散見され、デジタル技術を活用した「未来」が垣間見えているような気がします。
先の見えない、しかし変わっていくことは決定的な21世紀。新しく難しい時代の荒波を乗り越えていくためにSTEAM教育は注目されています。
オンラインで学ぶSTEAM教育事例集
STEAM教育は、教室型のオフラインの習い事としてだけでなくオンラインでも学ぶことができます。日本ではまだあまり目にしませんが、世界的にはどのようなカリキュラムや取り組みがあるのか、代表的なものをまとめました。
バーチャルキャンプでプログラミングを疑似体験(アメリカ)
現在夏休み真っ最中の米国では、夏の恒例行事である子ども向けのサマーキャンプを、コロナウイルス の影響によってバーチャルキャンプに切り替える動きが広がっています。
小学生がオンラインでも集中力を保ちやすいよう、カリキュラムは30〜31時間ほど。オンラインのサマーキャンプに申し込むと、STEAM教育のプログラムとして、実践的なプログラミングやアニメーション制作を体験できるそうです。
アプリとキットで効率よく基本から学ぶ
電子機器を取り扱うケイエスワイは、教育向けの小型コンピュータとオンライン教材がセットになったキットの販売をスタートさせています。
オンライン教材のアクセス権が付属しているコンピュータで、プログラミングを基本から学ぶことができます。プログラミングは、STEAM教育の目指す「総合的な学習」のひとつ。
ケイエスワイのほかにも、アプリや動画教材といったデジタルコンテンツと実際に手にとって学べるキットをセットにした通信教育はいくつかあり、幼児〜小学生まで年齢に合わせて選べるようになっています。
学校休校中に学べる音楽と算数とプログラミング
音楽と算数とプログラミングを複合的に学べるオンライン学習ソフト「Music Blocks」は、コロナによる学校の休校中に無料での利用を可能としました。
リズムを支持するブロックを組み合わせて簡易的なプログラミング体験ができたり、算数として数値を扱ったりすることで、総合的な学習が可能になっています。
オフラインの習い事と変わらないサポートが受けられる双方向型ライブオンラインレッスン
キットやアプリを使うオンライン教材は気軽に始められる分、ついつい取り組まずに放置してしまったり、分からないところがあってもすぐに質問できずに挫折しやすくなってしまったりするおそれがあります。
しかし、双方向型のオンラインレッスンで学ぶSTEAM教育、プログラミングレッスンなら、その場ですぐに先生に質問ができるので、教室で授業を受けるのと同じ感覚で受講できるでしょう。
とくに初心者は一番大切な最初の段階で苦手意識を植えつけてしまわないよう、講師と一緒に進めていける双方向型のオンラインレッスンがオススメです。
小学生は、自分で考えて分からないことをすぐに質問できる環境にいた方が、好奇心を失うことなく能力を伸ばしていける時期です。双方向なら授業に参加しているのと同様、疑問をひとつひとつクリアしながら進めていけるでしょう。
まとめ:双方向型オンラインレッスンで子どもの将来への力を蓄えよう
STEAM教育は日本でもその重要性と将来性が認知されつつあり、小学生を対象にしたオンライン教材も増えてきました。
慣れないうちは特に講師とコミュニケーションをとりながら進めていく方が安心です。ある程度のレベルまでいけば、一方的な動画配信でも子どもが自分で進めていくことができるかもしれません。しかし子どもの好奇心や疑問にすぐに対応できる双方向型がより望ましいのは一目瞭然です。
オンラインでSTEAM教育やプログラミングを体験させたいと考えているご家庭は、ぜひ双方向型のレッスンをご検討ください。