プログラミングは、ここ数年で非常に身近なスキルとなりました。
今や老若男女を問わずプログラミングを学び始める人が急激に増加しており、英語や中国語よりもまずプログラミングを、という保護者の方も少なくありません。
みんなが学び始めているからという理由でプログラミングに興味を持つのは良いのですが、実際に手をつけてみる前に、まずはプログラミングがどのようなものであるのかについて、大まかに知っておくと良いでしょう。
プログラミングとは
プログラミングと聞くと、小難しい英数字をひたすらに打ち込んでいる様子がよくイメージされます。あれは一体何をやっているのでしょうか。
コンピューターを動かすための手段
プログラミングというのは、端的に言えばコンピューターを思いのままに動かすための手段です。
一見すると人間には理解しがたい英数字の羅列は、すべてコンピューターが読みやすいように噛み砕かれた命令、つまりコマンドなのです。
人間とコンピューターでは思考回路は全く異なります。
人間には日本語や英語といった、自然言語と呼ばれる意思疎通の手段がありますが、コンピューターと人間では意思の疎通に違いがあります。
その壁を乗り越えてコンピューターに動いてもらうのに必要なのが、プログラミングという技術です。
プログラミングを学んでできるようになること
プログラミングを自分で行えるようになれば、その可能性は無限大になります。スマートフォンやPCは私たちの生活には欠かせませんが、そこで扱うアプリケーションはすべてプログラミングによって成り立っています。
SNSや動画サイト、ゲームアプリはもちろん、そもそもiPhoneやMacを動かしているのも、プログラミングによって生み出されたシステムです。
もはやプログラミングという技術が、現代の生活の全てを支えていると言っても過言ではないでしょう。
プログラミング言語とは
プログラミングに必要なのは、プログラミング言語と呼ばれる特殊な言語です。一見するとその違いはわからないものですが、実はプログラミング言語にもたくさんの種類があります。
なぜ複数のプログラミング言語が使われているのか
プログラミング言語がいくつもの種類に分かれているのは、それぞれの言語によって得手不得手があるためです。
例えばRという言語は統計予測に適していますし、Pythonはその汎用性の高さから様々なアプリや人工知能の開発に使われています。
Swiftという言語はMacやiOSに最適化された言語といったように、ハードウェアとの相性の良し悪しを持つ言語もあります。
プログラミング言語の中で今最も人気なのはPythonですが、言語の数そのものも少しづつ増えています。将来、Pythonよりも使いやすい言語が出てくる可能性は十分にあると言えるでしょう。
どのプログラミング言語を学ぶべきなのか
これだけ多くのプログラミング言語があると、何を自分は学ぶべきなのかという疑問も生まれてくるかもしれません。
結論から言えば、プログラミング言語は自分が作りたいものにあったものを選ぶべきというのがセオリーです。
例えばiPhone向けのアプリを作りたいのであれば、Swift言語を学ぶべきでしょう。さらにいうと、Pythonやhtml、Rubyのように、利用者の数が多い言語は教材も豊富なため、学習の負担はぐんと下がります。
自分に合う言語とは、自分の作りたいものを作るのに役立つ言語です。
プログラミング学習を進めていくために
プログラミング学習はコツコツ学んでいく必要がありますが、以下のことも覚えておくと学習は幾分と楽になるでしょう。
とにかくアウトプットの機会を増やそう
プログラミングの学び始めは右も左もわからず、どうしていいかわからないかもしれません。
そんな時はまず何か作るという目標を立てるのがオススメです。
ブロック崩しを作る、カロリー計算アプリを作るなど、簡単なもので良いので、小さな目標を立てると、ものづくりの過程の中で多くを学ぶことができるでしょう。
ネット教材や、プログラミング教室も有効
上手に目標を定められない場合は、ネット教材やプログラミング教室を探すのもの有効です。
カリキュラムが整っているこれらの手法であれば、自分のレベルにあった目標を提供してくれ、作り方も丁寧に教わることができます。
おわりに
プログラミングを始めるきっかけは人それぞれですが、プログラミングを学ぶことで得られることも人によって様々です。
自分にあった学習方法や言語を選び、自分だけのエンジニアリングスキルを身につけましょう。