中学の英語入試を考える:東京都市大学附属中学校

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東京都市大学附属中学校は、東京都世田谷区にある中高一貫の男子校です。

1951年に設立され、現在の偏差値は62〜71となっています。 

学校組織は五島育英会によって運営されていて、学校自体は東急グループに属しています。高等部は学内に最難関国公立大コース、難関国公立私大コースがあり、付属校以外の進学にも強いのが特徴です。「トシコー」という愛称で呼ばれています。

東京都市大学附属中学校について

入試や英語教育のクオリティ、どのような英語教育が行われているかといった情報についてまとめました。

英語入試のレベル

東京都市大学附属中学校は2014年度から海外在住経験のある子どもを対象にした帰国生入試、2015年度から海外の在住経験がなくても英語を使って受験できるグローバル入試を導入しました。

現在は、約40名の帰国生が毎年受験に合格して、トシコー生となっています。

帰国生入試は、国語・算数・社会・理科の4科目については一般入試と比較して難易度はやや低く設定されています。

その分、英語の問題は英検準1級相当という、高い難易度に設定されています。

また、海外在住経験がなくても受験できるグローバル入試では、英語の科目は英検準2級レベルに設定されています。また、他の4科目(国語・算数・社会・理科)は、一般入試と同程度の難易度です。

英語教育のクオリティ

英語の授業は中学13年まで、一貫して週7時間のカリキュラムが用意されています。

このうちの1時間はネイティブスピーカーの教員が授業を担当、ゲームや面接、プレゼンなどを通して生きた英語を学ぶことができます。

授業内容は、教科書だけでなく覚えた単語や文法を積極的に活用する、アウトプット重視の学びが中心です。また、グローバルな視点を養うための「国際理解教育」では、英会話力を培うとともに、異文化理解や論理的思考、批判精神、会話力といった総合的な力を身につける取り組みが行われています。

英語入試の合格率、倍率

実質倍率は2倍、合格率は50%となっていますが、トシコーは近年人気が高く、志願者は増加傾向にあります。

例年2倍〜2.5倍で推移している倍率ですが、これから人気が高くなれば、出願者も増えて、倍率が高くなっていくかもしれません。

東京都市大学附属中学校独自の取り組み、特色

トシコーは、帰国生の受け入れ体制を約10年かけて整備してきた実績があります。帰国生と一般生が同じ教室で学ぶことで、互いに良い影響を与え合えるような環境を作ると同時に、英語の取り出し授業を設けて、帰国生をサポート。

さらに、「帰国生入試」に合格し、4月の入学式とオリエンテーション期間に出席すれば、その後再び海外に戻っても、帰国後に原則として元の学年に随時、戻れるような措置もとっています。

全学としては、6年間を通して目標や夢を実現する「自分発見プログラム」を実施。社会見学や企業研修などを積極的に行い、大学から社会へ羽ばたいていく姿をリアルに描けるような教育をモットーとしています。

さらに、教員が生徒や家族と近距離で接することも特徴です。

放課後、一緒に掃除をしたり、保護者が相談しやすいよう学年ごとに直通電話を設置したりという取り組みを行い、近距離」というキャッチフレーズのもと、運営されています。

東京都市大学附属中学校の卒業生、主な進路は?

中高一貫教育のため、東京都市大学附属高校へ進学後に大学を目指すことになります。

大学は東京都市大学へ進学するほか、東京大学や京都大学、一橋大学、東京工業大学といった日本トップレベルの国立大学への進学実績があります。

また、私立も早稲田大学、早慶義塾大学の合格者がこの10年で急増するなど、着実に実績を積み重ねています。

校風について:どんなお子さんが向いている?

トシコーは、近年、東大をはじめとした難関国立大や難関私立大への進学実績が増えつつある、人気の男子校です。高い学力と幅広い教養、豊かな人間性、国際社会でのリーダーとなる性質を育てることを目標にしているので、素直で明るい性格の生徒が多い学校とされています。

また、中高合わせて部活数が50以上あるというのも特色なので、学業、部活など打ち込みたいものを求めて進学するお子さんに向いています。

まとめ:東京都市大学附属中学校は帰国生におすすめ

トシコーは、帰国生の受け入れ体制が整っているので、日本の生活になじめるか心配というご家庭も安心して受験できるでしょう。生徒と家庭に寄り添う指導をモットーとしているため、思春期の男の子との接し方が分からないという家庭にとって心強い存在となるはずです。

近年は人気と注目度が高く、在籍している間に学校の価値がどんどん高まる可能性もあり、将来性のある学校といえそうです。

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