中学受験、英検・TOEFLは有利?加点あり?今からやるべき対策

5041509_s
Share on facebook
Share on twitter
Share on pinterest

小学校で2020度から「外国語活動」が必修化されたことを受けてか、中学受験に英語入試を実施する都立の中学校が増えてきました

以前は帰国子女など限られた生徒のための試験という印象がありましたが、徐々に一般的な科目となりつつあります。中には、英検やTOFELの点数で加点がもらえる学校も

今回は、小学3〜4年生から始められる受験対策についてお話したいと思います。

 

英検は級によって加点対象が変わる

都内の中学校では、約15校が英検を「加点対象」としています。

級によって点数は異なり、準2級や2級を取得していると大幅に点数が加算されるケースも。とはいえ、多くの私立校は、加点対象を5級からに設定しているので受けやすい級からまずは英検にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

なかには、試験免除となったり、合否の優遇材料として、または給付制奨学金制度の対象として認定してくれる学校もあります。

 

まだ志望校が決まっていない、受験するかどうか決めていないというご家庭でも、英語が好きならチャレンジする価値はありですね。

 

TOEFLも一定以上の点数で合格にプラス

TOEFLは、留学などに向けて受けるものというイメージがありますが、中学受験にも役立ちます。中学入試で加点や優遇対象となるのは、TOEFL PrimaryやTOEFL Juniorというテスト

TOEFL Primaryは、「はじめてのTOEFL」に位置づけられるテストで、世界中の英語を母語としない国の小・中学生を対象に実施されています。合否ではなく、バンドレベルと呼ばれる段階別評価とスコアで英語運用能力が判断されます。

 

「不合格になって英語に苦手意識をもったらどうしよう」

「あがり症の我が子に合否が出る試験はまだ早いかも」

 

といったご家庭でもチャレンジしやすい試験ですね。

段階別評価によって自分の立ち位置を把握できるので、次の段階まで頑張ろうというステップアップの精神も育むことができます。

 

TOEFL Junior Standardは、世界の中高生を対象にしたテストで、TOEFL Primaryの次に位置づけられるテストです。小学生にはまだ早いと感じられるかもしれませんが、TOEFL Juniorも一定のスコア以上を取得すると加点対象とされる中学校があります。

早くから英語に親しんで、ネイティブレベルを目指している、英語がとにかく好きで受検の時の「強み」にしたいというお子さんは小学生であっても挑戦しがいがあるでしょう。

テストは、英語で行われる授業や友達との会話を題材としたもので、「読む」と「聞く」という2技能のスキルを問う問題になっています。

 

スコアが高いと試験免除になる学校もありますので、英語が得意というお子さんはぜひ前向きに検討してみてください。

 

 

採点のポイントは英語力のみにあらず、積極性がカギに

 

英語スキルを証明する英検やTOEFL PrimaryおよびTOEFL Juniorは、私立校の受検においてプラスにはたらきますが、英語入試の採点ポイントは英語力だけではありません。

私立校の英語入試は、英語によるインタビューやプレゼンテーション、エッセイ作文など多様化しています。英検で加点を狙ったり、過去問を丸暗記したりしてペーパーテストに臨めば良いというものではありません。

英語を使って積極性や協調性を問う入試スタイルは、インタラクティブ型あるいは、インタラクティブ入試などといわれます。

こうしたスタイルの入試では、ネイティブスピーカーや他の受験生と協力してゲームをしたり、コミュニケーションしながら自分の意見を発表したりします。英語を本当の意味で身につけ、自分のものとして活かせる、そんなスキルが求められています。

 

まとめ:中学入試は英語力と+αが求められる時代

 

中学受験のための入塾が低年齢化している都内では、とにかく早いうちから膨大な量の勉強をこなすような詰め込み型の教育がなされてきました。

ですが、2017年度〜2020年度にかけて英語入試の実施校が増加していくとともに、私立校の採点基準も「多様性」や「積極性」といった項目を重視するようにシフトしています。さまざまな体験を通して自分の意見を確立するような積極性を身につけ、現代社会の多様性を理解していく‥‥そんなあり方が私立校にふさわしい適性と見なされるようになってきたのです。

 

STEAM教育のような横断的かつ多層的な教育が支持されるようになってきたのも、この傾向といえるかもしれません。英語のスキルにおいても、ただたくさんの単語を覚える、構文を知るというだけでは不十分。

 

・英語で自分の考えを発信できる

・他者と英語でコミュニケーションがとれる

・英語を使って何か他のことを実現、達成できる

 

このような英語の活用ができる子どもが、難関校と称される私立校から求められています。こうした能力は「英語が好き」という気持ちが大切。今のうちから英語による成功体験や、楽しい思い出を積み上げていきましょう。

FlyNexia Mail Magazine

世界の教育に関する最新情報を無料で配信中です。今すぐメルマガに登録してお子様の将来にお役立てください。

この投稿を友達とシェアする

Share on facebook
Share on google
Share on twitter
Share on linkedin
メニューを閉じる